ブラナの塔へ 帰れずチャレンジ失敗

2025年8月5日 ローカル移動手段、自力でブラナの塔へ(帰れずチャレンジ失敗。)

24日間の世界一周の中で1日くらい体を休めようと思っていたにも関わらず…
今日は何もせず休暇にする日を予定していたけれど、「キルギスなんてなかなか来れないし、観光したい!」という気持ちが勝ち、急遽ブラナの塔(市内から40kmくらい?)を目指すことにした。

■ ビシュケクの街を歩いてバス停へ

朝、ビシュケクの街をバス停まで歩く。おそらく旧ソ連時代に建てられたであろう無機質な集合住宅を横目に進む。建物は無機質なんだけど、よく見るとアクセントがあったり、格子のデザインが修理した時期によって違っていたりして味がある。こういう変わったデザインを見つけるのが楽しい。市バスに乗り(途中ビシュケク・セントラルモスクが見えた)、ビシュケク西バスターミナルへ。

そこからトクマクまでマルシュルートカで80ソム(150円)。朝なのであっという間に満席で、幸先がいい。

■ トクマクでブランチしながら情報収集

トクマクのバスターミナルに到着し、ショルポとミルクティーでブランチ。

レストランの中でブラナの塔までの行き方を聞く。マルシュルートカの本数は多くないが、バスで行けることは知っている。ただ、周りの人は口を揃えて「みんなここには来ないよ」と言う。タクシーの言い値は1500ソム。40kmを80ソムで来ているので、それはない。900ソムで折り合いがつきそうではあるが、それでも高い。とりあえず片道100ソム・1時間待ち100ソムの計300ソムで提示したら「絶対無理」と笑われる。片道100ソムすら「無理」という反応だったので、相場は600ソムくらいなのかもしれない。結局交渉はうまくいかず、朝9時。炎天下の中、11km歩く覚悟を決める。

■ 炎天下を歩く中、大好きな番組を思い出す

何台かバスが自分を追い越していくが、おそらく目的地が違うので見送る(後で振り返ってもこれは正解だった)。かなり距離があるので不安になる。10km歩くのにどれくらいか、頭の中で計算してみるが面倒くさくなる。歩きながらふと、「好きな番組・テレビ東京の『ローカル路線バス乗り継ぎの旅(バス旅)』のメンバーは1km何分ペースで歩くんだっけ?」と考える。でも思い出せない。「10km歩くのか〜」とひたすら歩く。

■ 奇跡の212番登場!
せかせかと10分歩いたところで、後ろからマルシュの気配が。振り返ると212番だ!!手を挙げるとちゃんと止まってくれた。料金は50ソム。表を指差して教えてくれた。

後から調べたところ、バスは満席で来ることが多い/トクマク・バザールが始発/トクマクのバスターミナル前は緑の建物を通過するだけ、ということが分かった(帰り道に実際に確認済み)。10km歩かずに済んで本当に助かった。ブラナの塔が見えてくると、道のりの不安が一気に解消されてホッとした。

■ ブラナの塔観光

チケットは入り口のスタッフのおばちゃんから買う。「帰りのマルシュは35〜40分おきに来るから」と教えてくれたが、実際には11:00から1時間以上待っても来なかった。塔は草原の中にぽつんと立っていて、こんな場所に何百年も残り続けていると思うと感慨深い。螺旋状の階段は狭くて急で暗く、相互通行は無理なほど。上に登ると風が気持ちよく、辺りを一望できた。良い日差しの中、キルギスの平野を一人占め。

下では観光客向けにイヌワシとの写真撮影があり、兄弟2人がスタッフをしていた。200ソム。値引き交渉はせずそのまま体験。たまたま周りに観光客がいなかったのでたくさん写真を撮ってもらい、イヌワシの目のカバーを外して触らせてもらうこともできた。体重は5kg以上あり、大きな体と鋭い口ばし、眼光がとにかくかっこいい。中央アジアならではの貴重な体験で嬉しかった!

Screenshot

子どもたちが働く世界線が早くなくなればいいのにと思いながら、サービスを利用する自分もいる。むずかしい課題である。続いて石像群を見に行く。キルギス各地から集められたと思われるさまざまなタイプの石像があり、面白い。草地にそのまま置かれているので、雨で風化しないか心配になる。かわいい石像よりも、紀元前の絵の方が個人的には見応えがあった。併設の小さな博物館も見て、トイレを借りて遺跡を出る。

■ 帰りのマルシュが来ない(ローカル移動チャレンジ失敗)

ここからが長かった。帰りのマルシュを40分ほど待つが、小中規模の団体客しか来ず、大きな道路にもマルシュの気配は全く無い。待っているだけでは我慢できなくなり、次の村まで歩きつつ、ヒッチハイクも考えながら歩き始める。するとすぐに、野生のリンゴを収穫しているおじさんに話しかけられた。
おじ「Where are you from?」 私「Я японец(日本人です)」 おじ「めずらしいですね!(日本語)」 まさかの日本語対応!!驚いた。聞くと、その人はブラナの塔に来ていたツアーガイドで、ナリン出身。村の牧師さんから長年日本語を教えてもらったそう。大学は英語専攻で英語もペラペラ。しばらく日本語で話していると、私が困っているのを見兼ねて、「オランダからのお客さんが良いなら、トクマクまで乗せるよ。Tomodachiだから」と言ってくれた。「マルシュを待ちます」と伝えたが、「僕たちのツアー客が帰ってきた時にまだ来てなかったら乗せるよ」と言ってくれた。その後30分経っても結局マルシュは来ず、オランダのツアー客のバンに乗せていただいた。(完全に善意なので、真似は禁物)車は少なく、マルシュを待つかタクシーで往復する方が現実的。ここは少し反省。ツアー客のみなさん、ナリンのおじさん、本当にありがとうございました。

■ トクマクで散髪

髪が伸びてきて切りたかったので、トクマクの街で散髪屋を探す。ビシュケクでは1000ソムのところが満席だったが、ローカルなところで切れればと思っていた。歩いて見つけた1軒目は「2時間後」と言われる。火曜の昼間にそんなに混むのかと驚く。隣の店を紹介してくれたので行ってみたら、あっさり入れた。値段は300ソム(510円)。キルギス語でメニューが読めなかったがカットをお願いした。先に洗髪、カット、最後にまた洗髪という“2回洗髪”で、とても気持ちよかった。ロシア語と英語のカタコトのやり取りだったが、満足いく散髪だった。

キルギスの人は平日の昼間から散髪する暇があるのかな?と少し不安な気持ちになる。アイスは40ソム。ココアとバニラのハーフがデフォルトのように出てきた。

■ ビシュケクへ戻り、KFCと買い物

帰りのマルシュの方向を間違えてトクマクのバザール行きに乗ってしまったが、212番はそこが始発のようで、問題なくビシュケクに戻れた。80ソム。疲れたのでKFCへ。299ソム(500円弱)のツイスターセットは小さく、中身も少なかったのでバーガーを追加注文。物価の安いキルギスのKFCには期待していたが予想外で残念(笑)。その後、一村一品運動を掲げるフェアトレードショップ「Tumar」で絨毯やクッションカバー、アクセサリーなど家族のお土産を購入。

バザールにも似たものはあるけれど、こちらの方が質が良く感じた。道端の八百屋でトマト2個25ソム、スモモ2個25ソム(合計85円)を買う。帰り道、1970年代から生産されたVAZ(クラシックラーダ)2101系を見かけてテンションが上がる。

■ 明日は秘境アルティン・アラシャンへ
明日は地元ツアーで、キルギスの秘境 アルティン・アラシャン へ。楽しみ。